エビデンス・ベースドの教育政策に感じていた違和感が分かった。この科学的根拠による結論を絶対として、上から偉そうに振り下ろされるのが、ものすごく嫌なんだと思った。

斎藤正二先生が言われるようにモンテスキューなどの絶対的な教育学の真理なんて存在しないだろうという関係思考に戻ったほうがいいと思う。その上でエビデンス・ベースドの方向性も歓迎したいと思います。

絶対でも何でもなく、一部にしか通用しない手法や結論、考え方を上から偉そうに押しつけられるのが僕は嫌いです。


教育の研究という言われる分野でも、認知科学の基礎研究は読んでいて、人の認知過程に広く当てはまるだろう、普遍的なんだろうな思える論考もあるけれど、そうとも言えない応用研究もある。そういう応用科学の結論を絶対の答えとして振りかざされるのは、すごくイヤです。