常勝教育

原田隆史の本を読んだ。
『カリスマ体育教師の常勝教育』などの著書がある。

カリスマ体育教師の常勝教育

カリスマ体育教師の常勝教育

中学校の教師として、
7年間で、
13人の陸上日本一を達成した人だ。
公立の中学校だから、
特別に運動ができる生徒が選抜されて
入学してこない。
だから、彼が言う成功の技術は、
誰にでも応用できるかもしれない。

原田によれば、
成功は技術であり、真似ることができる。
成功とは、自分にとって価値のあるものを未来にむかって目標として設定し、決められた期限までに達成することである。
成功のための第一原則は、
「成功する」と決めることだ。
また、成功するための第二原則は、
大きな成功は、小さな成功の積み重ねである。
人間を分析する観点は、
「心、技、体、生活、その他」の5項目に集約できるらしい。
成功する人は、それらの質が高い生き方をしているとのことだ。
その中でも心は、成功の技術を支えるものであり、
一流の人ほど、心を重視している。
「ルーティン目標」は「繰り返しやる、毎日やり続ける」
ことに重点をおいた目標のことだ。
ルーティン目標の継続とやり切りが、心を磨き、成功の確率を上げる。
原田の方法の特徴は、書く事だ。
書くことは、思考の表れであり、イメージを強化するという。
まずは目標を、最高、中間、
絶対達成できる目標、今回の目標と、段階的に書く。
また心技体、生活、その他に自分を分類して、分析する。
それぞれ、成功の分析、失敗の分析、予想される問題点、解決策を、
原田が作ったオリジナルシートに書き込んでいく。
たとえば、こんな心の分析が付録にありました。
成功の分析は、
超積極的など…、他にもいろいろ書いてあった。
失敗の分析は、
超消極的など…。
予想される問題点は、
マイナス思考、気の重さなど…。
解決策は、
朝一のシャワー、
問題の現場に自分をもっていく、とにかく立つ!など。
そして、成功の確率を高めるルーティン目標、つまり毎日継続して繰り返してやる行動を決めて書いていく。
たとえば、
(1) 私は温冷浴を一日に一回朝一のシャワーで行う。
(2) 私は、読書を寝る前に10分間行う。
など本にあった。
そのルーティン目標を行えたか、
毎日、○×をつけて評価する。
原田の担任しているクラスでは、
一人一役で係や当番があり、
それらを、ルーティン目標として、
毎日できたか、できないか、
○×の評価をするそうだ。
△とか中途半端の評価はしない。

他にも、目標「達成時の人間像」とか他にも書く項目がある。

私自身やってみて、思ったのが、
書くことによって、たしかに、
わかっていたことも、わからなかったことも、
より鮮明になって、実践や自分自身の理解に深まりを感じた。
また、足りやないことや、やるべきことも鮮明になった。

ルーティン目標は、
夜に、できたのか、できないのか、○か×か
評価する。
ポーリング博士のビタミンCの話を
知ってから、
マルチビタミンを毎日飲もうと思った。
また「絶望に効く薬」という漫画で登場した料理人の話を読み、
食事をするとき、一口、三十回噛もうと思ったりするが、まったく習慣にならない。
しかし、この○×の評価のおかげで、
まだ、原田の方法を試して12日目だけど、
習慣になりそうだ。
私は、ルーティン目標を、
10個書いた。
×ばかりの日は、負けたなって、
客観的にわかり、ちくしょうって思う。
そのおかげか、より勝負感をもって生きているような気がする。
書く事は大事だし、○か×か、勝ち負けを鮮明にすることが、大きいのだと思う。