――「美しいものの科学は存在しない、ただ美しいものの批評が存在するだけだ」
    (カント『判断力批判』四四節)。
清水さんはクワインが好きらしい。僕のクワインの理解が哲学の入門書レベルもないくらいだけど、方向性は、わかる。しかし、その方向で捉えることができるのは一部だという理解で間違っていないと思う。実際にそうだ。振り返って考えてみればわかる。それが全てではない。

ガダマーにまたチャレンジしたいです。

清水さんの、他の論者の近代的価値観をそのままブッダに当てはめた解釈が誤りであるという指摘は、間違いない。一理ある。その指摘を強硬に認めない人たちをみていて、なんとも言えない気持ちになる。

ただの神話的な解釈、虚構ではなくて(現在の価値観をそのまま、過去の思想家に当てはめるなど)、多分、清水さんとは違った、真理(本当のところ)に近づく、違ったアプローチ(解釈学)があると思う。

https://www.amazon.co.jp/真理と方法%E3%80%881〉哲学的解釈学の要綱-叢書・ウニベルシタス-ハンス-ゲオルク-ガダマー/dp/4588099655/