レーヴィン的懐疑。

敬愛するTさん

10年ほど前、池田先生は、関西で、
「この信心だけが幸福になる、とか、この信心だけが正しいという考えかたをしていると、私がいなくなった後に、坊主が学会を支配するようになるよ」と、はっきりと述べられました。

その言葉の意味を、深く噛みしめる今です。

派閥的なものではなくて、本当に人を賢明にすることに。誠実。『スッタニパータ』。
でも逆のことを池田先生は公式にたくさん言ってきている。
でもそれは、方便なんだって、自分は思う。相手に合わせて言っている。
レーヴィン的懐疑について知ったのは池田先生が書かれた本ではじめて、でもその思考と逆のことも主張している、逆の表現もたくさんしている。矛盾することを言っている先生だ。でも分かる。それは相手に合わせて慈悲の心から言っている。それが分かる。言葉は方便なんだ。筏なんだ。渡ったらしがみつくものではないんだ。池田先生に関しては、それは全体(全集)を読まないと誤解してしまうと思います。全体を読むとその心、思想が分かります。池田先生は大事な考え方、思想をしっかり書き残している。それを落として、先生の言葉の部分だけを受け止めてしまうと誤解してしまう。