- 作者: 安西祐一郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2011/09/22
- メディア: 新書
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学習科学などの話が端的にあった。
読んだことないけれど状況に埋め込まれた学習、ウェンガーの話もあった。
認知科学は情報科学をベースに生まれたということははじめて知った。
スキーマ理論や知識構成主義などについて思い出して、マッチしていると納得した。
最後の学習科学の結論のところから、体験から知識を構成していくのた大切だいう話。前に読んだ学習科学を現場に応用しようという話と同じだった。創価教育学のスローガン「経験から出発せよ」とも重なる。認識は経験からはじまる。それはカントも「純粋理性批判」の一番はじめのほうで述べている。知識の構成は経験からはじまる。それは読書も含まれる。いろいろな情報が相互作用して知識が構成される。
教えることによる学習について、1970年代くらいに研究があったらしい。
「関係」という概念。
ブルーナーの思考実験も少し紹介されていた。
学習科学のほかの本で問題とされていた「熟達」という言葉について思い出した。脳科学や認知科学で分ることって素朴理論とそんなに変わらないかもしれない(違うこともある)。でもそれが素朴理論よりも厳密に証明されるということが重要なんだと思う。
構成主義
結局「関係」という概念に帰着する。
「縁起」「空」。
言語に対する知見では龍樹など仏教の探究者のほうが圧倒に早く同じ真理に到達していたと思う。言語の分析に特別な機械はいらないから。でも脳科学などのほかの分野と言語学などが情報科学の方法で統合されるというのは本当に面白いことだと思う。
科学的な思考に対して
ここ150年くらいは、
西欧のほうが自覚的なんだろうという感じがします。
RWの本にしても参考文献の提示を見ると、凄い量の先行研究と先行実践に支えられていて、
学問としての層の厚さを感じます。
広がって開いてつながって統合していくことが大切だと思う。
内発的動機付けの理論、フローの理論、関係の理論、スキーマ理論など、理論は思考経済。